配線が燃えたので、メインハーネスを作り直します
こんにちは、ザキヤマです。
前回の作業で、ローバーミニのエンジン始動を試みたところ、イグニッションコイル付近の配線が発火しました。
かなり危ないトラブルだったため、今回はその対策として、メインハーネスを作り直す方向で進めていきます。
純正配線をそのまま引き直す方法もありますが、今回はせっかくなので、大電流が流れる部分をリレー化し、ヒューズも追加して、今の車に近い安全な構成へ変更していく予定です。
旧車らしさは残しつつ、中身はできるだけ安全で扱いやすい配線にしていきます。
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まずは純正ハーネスを車両から撤去
最初に行ったのは、車両に残っている純正ハーネスの取り外しです。
今回の方針として、古い配線は基本的に再使用せず、新しく作り直す予定です。
もちろん、すべてを完全にゼロから作るわけではなく、純正スイッチや一部の配線ルートなど、使える部分は活かしていきます。
ただし、前回のように配線が燃えるリスクを考えると、特に電流が大きく流れる部分は見直し必須です。
エンジンルーム側、室内側、メーターまわりなど、どこに何の配線がつながっているのかを確認しながら、マスキングテープで印を付けて外していきました。

なぜリレー化するのか
今回の配線作り直しで重要になるのが、リレー化です。
古い車では、スイッチに直接大きな電流が流れる構造になっていることがあります。
例えば、ヘッドライトやホーンなどの電装品を動かす場合、バッテリーから来た電気がスイッチを通り、そのまま電装品へ流れる構造です。
この方式だと、スイッチの接点に負担がかかります。
長年使われたスイッチでは、接点が劣化して抵抗が増え、発熱したり、最悪の場合は発火につながることもあります。
そこで今回は、スイッチで直接大電流を流すのではなく、スイッチはリレーを動かすための信号として使います。
大きな電流はリレー側で制御することで、スイッチへの負担を減らし、電流も安定させる狙いです。
ヘッドライトやホーン、リア熱線など、電力を多く使う部分は特にリレー化していきたいところです。
純正の見た目は残しつつ、中身を近代化
今回の作業で意識しているのは、純正の雰囲気をできるだけ残すことです。
スイッチ類をすべて社外品に交換してしまえば、配線作業としては楽になる部分もあります。
ただ、ローバーミニらしい見た目や操作感は残したいので、ボタン類やスイッチ類は基本的に純正を使う予定です。
見た目はクラシックミニらしく。
中身は安全性を考えて近代化。
このバランスを狙って作っていきます。
メイン電源系統の設計
まず考えたのは、車両全体のメインになる電源系統です。
バッテリーのプラス電源は後ろから来て、スターターソレノイドへ入ります。
そこからスターター、オルタネーター、キーシリンダー、メガヒューズ、配線スタッドへと分岐させる構成を考えています。
配線スタッドとは、複数の配線を分岐させるための端子台のようなものです。
今回はここから、
常時電源系統
イグニッション電源系統
リア熱線系統
灯火類系統
のように、用途ごとに分けていく予定です。

最初に大きなヒューズを入れ、その先で各ヒューズボックスへ分岐させることで、トラブルが起きたときにも原因を追いやすくなります。
常時電源はハザード・ホーン・キーシリンダーへ
常時電源側には、エンジンをかけていなくても動かしたいものを接続します。
具体的には、ハザード、ホーン、キーシリンダーへの電源などです。
ハザードはエンジン停止中でも使えないと困ります。
ホーンも基本的には常時電源で動くようにしておきたい部分です。
また、今後の拡張用として予備のヒューズも用意する予定です。

あとから電装品を追加したくなった時に、予備がないとヒューズボックスごとやり直すことになります。
そのため、最初から余裕を持たせて作ることにしました。
イグニッション電源系統の設計
次に、キーをONにした時に電気が流れるイグニッション電源系統です。
ここはメインリレーを介して、イグニッション用ヒューズボックスへ流す構成にします。
現時点で考えている割り振りは、点火装置、ワイパー、ウォッシャー、メーター、ヒーター、電動ファン、USB電源などです。
点火コイルはバラスト抵抗式なので、バラスト抵抗器を入れて点火コイルのプラス側へ接続します。
また、点火コイルのマイナス側からはデスビとタコメーター信号へつながる構成です。
ここは純正の仕組みを確認しながら、必要な部分を新しい配線へ置き換えていきます。

電動ファンは自動・手動の2系統で動かしたい
今回の設計では、左フェンダー内にある電動ファンも活かす予定です。
作動方法としては、ラジエーターホース側のサーモスイッチで自動作動するパターンと、室内のスイッチで手動作動するパターンの2系統を考えています。
旧車は水温管理が重要なので、電動ファンを手動でも動かせるようにしておくと安心です。
渋滞時や夏場など、水温が上がりやすい場面で手動ファンが使えると、かなり心強い仕様になります。
灯火類はヘッドライトをリレー制御へ
灯火類のヒューズボックスは、主にヘッドライト、スモール、テール、ナンバー灯、ブレーキランプ、バックランプなどを担当します。
特にヘッドライトは、ロービームとハイビームを分けて、それぞれリレーを介して制御する予定です。
ヘッドライトは消費電力も大きく、スイッチを直接通すと負担が大きくなります。
リレー化することで、スイッチの保護だけでなく、電圧降下を減らしてライトの明るさを安定させる効果も期待できます。
ハイビーム側は、ハイビームスイッチとパッシングスイッチも関係するため、純正スイッチの動きを確認しながら設計していきます。

ホーンもリレー化
ホーンもリレーを使って制御する予定です。
車両によってホーンはプラスコントロールとマイナスコントロールがありますが、今回のミニはプラスコントロールのようでした。
ホーンボタンを押すことでリレーを作動させ、ホーンへ電気を流す構成です。
社外ホーンを付ける場合でも、リレー化しておけば安定して鳴らしやすくなります。

リアガラスの熱線は専用リレーで制御
リアガラスの熱線も使いたい機能のひとつです。
熱線は消費電力が大きいため、通常の電装品と同じように扱うよりも、専用で電源を引いた方が安心です。
今回はバッテリーから分岐した電源を使い、ヒューズ付きリレーを介してリア熱線へ流す構成を考えています。
リア熱線は、言ってしまえばガラスに貼られた大きな電熱線のようなものです。
消費電力が大きい部分だからこそ、ヒューズとリレーをしっかり入れて安全に動かしたいところです。
ハザードとウインカーの配線も見直し
ハザードとウインカーまわりも設計し直します。
この車両では、純正の6極ハザードスイッチを使う予定です。
ハザードは常時電源で動作。
ウインカーはイグニッションONで動作。
この2つを切り替えるために、6極式のハザードスイッチが使われています。
また、ウインカーリレーについては、今後の拡張性を考えて電子式の3極フラッシャーを使う予定です。
アナログ式のフラッシャーでも動かせますが、LED化した時に点滅速度が変わるなどの問題が出る場合があるので、電子式を使用します。

必要な部品を整理
今回の配線作り直しに必要な部品も整理しました。
主な部品としては、
12V 4極 40Aリレー
メインリレー
ホーンリレー
メガヒューズ
配線スタッド
ヒューズボックス
電子式3極フラッシャー
ホーン
ヒューズ付きリレー
各種配線
などが必要になりそうです。
メガヒューズは60Aから80Aあたりを想定していますが、最初は低めの容量から試す予定です。
ヒューズは大きければいいというものではありません。
大きすぎるヒューズを入れてしまうと、本来切れてほしい場面でも切れず、配線が先に熱を持ってしまう可能性があります。
まずは安全側から始めて、必要に応じて容量を見直していく方針です。
配線の太さも決めていく
配線作りでは、どの太さの線を使うかも重要です。
今回の予定では、主電源系は8sq。
リレーの電源系や熱線、電動ファンなどは2sqから5sq。
灯火類は1.5sqから2sq程度。
メーターやリレー信号線などの小電流部分は0.85sqから1.25sq程度を想定しています。
もちろん、実際の電流や配線距離によって変わる部分もあるので、最終的には現物確認しながら決めていきます。
太さだけでなく、配線の色分けも重要です。
後から見た時に何の線か分からなくなると、トラブルシュートが大変になります。
ライト系、点火系、常時電源、アースなど、できるだけ分かりやすく色分けして作りたいところです。
外した純正ハーネスを確認
車両から純正ハーネスを外して確認すると、前回燃えた部分がはっきり分かりました。
燃えたのは、イグニッションコイルへ向かう電源線付近です。
本来であればヒューズが入っていてほしい部分ですが、今回の車両ではかなり怪しい状態でした。
また、ウインカーまわりも純正とは違う3極フラッシャーが付いていたり、途中で何かしら手が入っているような形跡もありました。
古い車では、過去のオーナーが修理や改造をしていることも多く、純正配線図通りになっていないことがあります。
今回のミニも、来た時点で配線がかなり複雑な状態でした。
だからこそ、一度しっかり整理して作り直すないしは新品ハーネスに置き換えるのがいいとおもいます。
リア配線の取り回しも悩みどころ
外したハーネスを見ていると、リア側のブレーキランプやテールランプ系の配線が、一度エンジンルームを通ってから後ろへ戻っているような構造になっていました。
これを純正通りにするのか、室内側でまとめて後ろへ送るのかは悩みどころです。
エンジンルーム内の配線を減らせば、見た目はかなりすっきりします。
一方で、整備性や作りやすさも考えなければいけません。
今回は、助手席側にヒューズボックスを置いて、室内からリアへ配線を回す案も検討しています。
見た目、安全性、整備性のバランスを考えながら決めていく予定です。
今回は設計と撤去まで
今回は、メインハーネス作り直しに向けた設計と、純正ハーネスの撤去が中心の内容でした。
正直、動画としてはかなり地味な内容です。
配線図の説明や系統の整理がメインなので、派手な作業ではありません。
ただ、旧車を安全に乗るためにはかなり重要な部分です。
特に今回のように一度配線が燃えている車両では、見て見ぬふりはできません。
次回からは、実際に新しい配線を作っていく作成編に入る予定です。
まとめ
今回は、ローバーミニの配線発火トラブルをきっかけに、メインハーネスを作り直すための準備を進めました。
主な内容は、
純正ハーネスの撤去
リレー化の考え方
メイン電源系統の設計
常時電源系統の整理
イグニッション電源系統の整理
灯火類のリレー化
ホーンリレーの設計
リア熱線のリレー化
ハザード・ウインカー系統の見直し
必要部品の整理
配線の太さ・色分けの検討
という内容です。
旧車の配線作業は地味ですが、かなり重要です。
見た目はそのままに、中身は安全で扱いやすく。
そんなローバーミニを目指して、次回はいよいよハーネス作成編に入ります。


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